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1.開発環境を整える

開発環境の選択基準(この講座ではどうせDelphiでやると決めているので、読み飛ばしても構いません。)

 楽しいプログラミングじゃないと飽きてしまいますので、無料で入手できて、GUIを簡単に作れ、しかも習得が簡単な開発環境をお勧めします。具体的には、2004年12月現在、

・HSP
・Delphi6Personal
・BuilderC#

なんかが挙げられます。

どの開発環境を使うか(ここも読み飛ばしても可)

今回はDelphi6Personalを使用します。理由としては、2004年12月現在では、

・Delphiで使われているPascalは、C++のような不自由なまでの自由さ(テンプレートとか)がなく、習得が容易。
・統合開発環境なので、プログラミングの全てをコーディングに費やす必要が無い。
・C/C++系開発環境と違って、ポインタの知識がなくてもかなりいける。
・コンパイルが激速。
・実行ファイルも割と速い。
・Direct3Dを初めとしたDirectXを容易に使用できるコンポーネントSANDMANさん作のQuadruple D(SANDMANさん作)を使用できる。
・統合開発環境なので、シューティングゲームを作れるくらいの腕になれば、オプション設定プログラムのような、普通のWindowsのプログラムも簡単に作れる。  (既存の無料C++開発環境に対して、これはとても有利な点。)
・ユーザー数が割と多い。
・ネット上で様々な情報が割と多く手に入る。
・object pascalでオブジェクト指向プログラミングができるくらいになれば、将来、他のオブジェクト指向を取り込んでいるプログラミング習得も容易。(私見ですが、Delphiをやっておけば、文法こそ全然違いますが、言語仕様的にはC#やJAVAも苦労なく扱えるようになると思います。)

ということを挙げておきます。

Delphi6Personal(以下D6)をインストールする

http://www.borland.co.jp/delphi/personal/
 ここからD6をダウンロードした後、インストールとBorlandによる認証をして下さい。恐らく、このコンテンツを興味持って見ている方は既にDelphiをインストール済みだと思いますので詳細は省きます。
 D6だと、アップデータもリリースされているので、これも当てておいて下さい。

DirectX9をインストールする

http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=0a9b6820-bfbb-4799-9908-d418cdeac197
 Quadruple Dをただ使う分には、普通にDirectX最新版のエンドユーザー用ランタイムをインストールするだけでも構いません。

QuadrupleD 3をインストールする

Project Quadruple D
 これを書いている時点で最新版は3.01aです。マニュアル通り、インストールしてください。

Quadruple Dのサンプルをコンパイルしてみる(大事)

Quadruple Dのマニュアルを読みながら、サンプルをコンパイルしてみてください。
現段階で全てのサンプルを試す必要はないですが、DG-Caradの第一章は、最低限、次の次のチャプターに入る前までに読んでおくこと。
当講座では、このサンプルを改造して、ソースコードのスケルトンとして用います。
ただし、この時点で、DG-Caradの第一章のチュートリアルすらわからないようなら、下で紹介しているカンタン!Delphiプログラミングという書籍を(絶版ですが)なんとか購入して、第1章だけでもいいから勉強するか、あるいは、インターネット上で勉強して下さい。(おすすめは、Seventh Delphiというサイトの旧 Delphi 入門というコンテンツです。)

ここまでできればゲーム製作の3割くらいは終わったと言っても過言ではありません。出来ない人は参考資料やネットを調べてみてください。


用語解説

・object pascal

プログラミング言語の一つ。Delphiで使われている。
Delphi6(以下D6)までは、Delphiで使用されている言語は、object pascalであるとされていたが、D7になってから、Delphi開発元のBorlandは、Delphiで用いられている言語はDelphi言語(Delphi language)であり、object pascalというのは間違いであった、とした。
が、そのDelphi言語という呼び方は、いまいち浸透しておらず、現在でもしばしばobject pascalという呼び方が使われる。

本講座では、object pascal=Delphi言語と定義し、とくに意味のある使い分けをしない。

HSP

おにたまさん作のフリーの開発環境、あるいはそれで使われるインタープリタ言語。コンパイラもある。開発環境はhttp://www.onionsoft.net/hsp/で入手できる。言語仕様はBasicに近く、HTMLなんかを勉強した後にコンパイラを使ったプログラミングの勉強をしたいな、と思った場合にはぴったりである。

2004年12月現在、大進化中。ただし、私としては、HSPは半端にとても簡単かつ複雑な事ができるので、他の言語を習得する際のモチベーション低下になるのではないかとも思う。

・ソース・コード

コードとはプログラムに書かれた文字。コーディングとは実際にプログラムを既定のコンピューター言語の文法に則って書いて行くこと。
ソースとはコーディングされたファイル。今回はこれを創る。Delphiのソースファイルは*.pasである。

 なお、Delphiを初めとする統合開発環境では、プログラミングとは、ソースコードを作ることが大部分ではあるが、全てであるとは言えない。
(ソースコードを作るより簡単に、ある種の設定とかをバイナリファイルで作る機能が含まれる為。)

・コンパイル

ソースを実行可能なバイナリ形式にすること。

・スケルトン

今回に限って言えば、ソースコードの骨格、あるいはひながたのこと。
キャラクターの画像を表示する部分やキャラクターの動き方、耐久力等のデータといったゲームの個性たる部分は後でどんどん拡張されるが、 DirectXのキャラクター以外の処理やウインドウの表示については、最初決めてしまえば殆ど後で改造する必要がないので、まずこれらをとっとと(暫定的にでも)作ってしまった方が楽。 今回は、このDirectXのキャラクター以外やウインドウの表示を行う部分をスケルトンと呼んでおく。


参考書籍について

2004年12月現在、評判の良いDelphi関連書籍の多くが絶版となっている悲しい状況です。
上記のSeventh Delphiの旧 Delphi 入門を読んでいって、もしわからなそうな所に出くわしたら、大きい本屋さんにいってその部分を解説してくれてそうな本を自分の目で見て調べて買うのが最善策だと思います。
敢えて言えば、先日復刊されたDelphiオブジェクト指向プログラミングは、また絶版になる前に購入しておくべきだと思わせる傑作だと思いますが、入門者向けで無い上に、Delphi2005では記述が古くなっている部分があります。(Delphi6ではほぼ問題有りません。)


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